富士山の湧き水【富士錦 本醸造】飲んでみた|飲み方|

私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。

いろいろな温度帯で試してみました。

 

初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓

 

今回の「日本酒飲んでみた」は、「富士錦 本醸造」です。

「ふじにしき ほんじょうぞう」と読みます。

 

前回の「志太泉 純米酒」に続いて、静岡の日本酒です。

 

静岡の日本酒の特徴の一つとして、やわらかい水の良さがあります。

南アルプスなどの高い山を背負っているので、いい水が豊富にあるんですね。

中でも富士山の湧き水は、その質の良さで有名です。

いろいろなメーカーから天然水として売られていますよね。

 

今回の日本酒を造る富士錦酒造さんは、富士山の麓にあって、良質な富士山の湧き水を使った日本酒造りをしています。

やさしくておいしい水で造られた今回のお酒。

どんな味わいなんでしょうか?

飲んでみました。

 

目次

日本酒の仕様(スペック)

●本醸造●

静岡県   富士錦酒造

メーカー希望小売価格・・・  720ml・1000円  1.8L・1900円(消費税別)※平成31年 2月時点

原材料・・・米(国産) 米こうじ(国産米) 醸造アルコール

アルコール度数・・・15%

精米歩合・・・65%

日本酒度・・・+5

酸度・・・1.3

製造年月   平成30年12月

※データは変更される場合があります。

 

いろいろな飲み方で飲んでみた

●平成31年 2月●

少しアルコールっぽさを感じるスッキリとした中に、お米の甘みを感じる香りがかすかにします。

口あたりはとてもやわらかく、少し甘みを感じた後、やさしい酸味がフワッと舌に広がり、ほのかな甘みとうま味を残しながら、スウーっと消えていくような後味です。

 

スルッと通り抜けていくようなやさしい口あたりや後味が、「いい水使っているなあ」って思わせてくれますね。

スッキリとさわやかな味わいで、やや辛口に感じる日本酒です。

 

常温

20℃ほどで

アルコールっぽさや、麹の香りが少し出てきましたが、全体的にやわらかさのある香りになってきました。

口あたりも、やっぱりやわらかくなりますね。

やさしい甘さを最初にふわっと感じて、その後ゆっくりと酸味が広がってくる感じです。

 

強くはないんですが、後味に甘みやうま味を感じやすい温度ですね。

水のやわらかさもよく伝わってきます。

 

冷やして

8℃ほどで

スッとしたシャープな香りになってきます。

かなり抑えられてきますが、甘みも少し感じる香りです。

味わいにも甘みがあまり感じなくなってきて、かわりにピリッとした酸味や苦みが少し出てくるので、辛口感のある味わいになりますね。

スッと入ってきて、シュッと切れていくような。

それでも、キツイ感じはあまりなく、この温度でもやっぱり水のやわらかさを感じさせてくれます。

 

ただ、好みにもよりますが、ちょっとあっさりすぎるかもしれませんね。

印象が薄いというのか・・・

もう少し味わいが感じられる方がいいかなと、私は思いました。

 

15℃ほどで

香りに少しやわらかさが出てきます。

麹の甘みを感じて、日本酒らしい香りになってきました。

口あたりもやわらかくなってきて、8℃の時のピリッとしたものから、じわっとした広がりのある酸味を感じられるようになってきます。

 

後味に甘みやうま味がかすかに残って、味わいが出てきますね。

全体的にスッキリとした中にも、やわらかい口あたりの良さがあります。

 

燗つけ

40℃ほどで(ぬる燗)

スーッと吸い込むと、アルコールを感じるちょっとツンとした香りになってきます。

味わいには、じわーっとした酸味が広がってきて、思ったよりも辛口感が出てきました。

もっと甘みが出るかと思ったんですが・・・

 

冷やした時の、ピリッとした辛口とは違って、酸味の陰に甘みが隠れるような感じです。

でも、陰に隠れながらも甘みやうま味もそこそこ感じて、全体的に味わいのボリュームが増してきますね。

 

50℃ほどで(熱燗)

香り味わい共にシャープな辛口感が増してきます。

思ったほどキツい感じは無かったかな。

私は、これはこれでありだと思いました。

 

でも、初心者の方は、慣れないとちょっと飲みにくいかもしれませんね。

 

飲んだ感想のまとめ

温度帯別の評価

温度帯別の評価
・常温(20℃)・・・◎

・冷やして(8℃)・・・〇~△
・冷やして(15℃)・・・〇
・燗つけ(40℃)・・・◎
・燗つけ(50℃)・・・〇~△

しっかり冷やしても悪くはないんですが、少し温度が高めの方が口あたりのやわらかさがあって、味わいも感じられます。

ぬる燗もいいですよ。

 

飲み方やつまみなど

冷やして飲む時は、ガラス製の酒器がいいですね。

富士山にちなんで、こんな酒器もおもしろいです。

さわやかでスッキリとした口あたりで、香りも強くない日本酒なので、料理の味わいのじゃまをすることなく、合わせる幅は広めです。

でも、何でもいいというわけでもなくて、さわやかでスッキリとした味わいを台無しにしてしまうような、こってりとした料理はさけたほうがいいかなと思います。

 

暑い日には冷やっことか、燗をつけたら湯豆腐とかいいですね。

富士山の雪解け水が流れ込む駿河湾でとれた桜えびのかき揚げなんか最高ですね。

その他に、これからの時期に出てくる山菜の料理もよさそうです。

 

「さわやかな雰囲気のもの」を合わせてみるといいと思いますよ。

 

最後に

やっぱり富士山の水はおいしいですね。

日本酒に使われる水の大切さをあらためて感じさせてくれました。

これからも、富士山の湧き水でいい日本酒を造っていってほしいなと思います。

 

それから、この富士錦酒造さんでは毎年この時期に「蔵開き」を開催していて、大勢の方が訪れています。

今年で23回目ということですが、今ではこの地区の春の風物詩にもなっているようですね。

天気が良ければ富士山が大きく見える会場で、新酒の試飲や地元産品の販売などが行われます。

 

今年は(平成31年)、3月17日(日)です。

観光ついでに寄ってみてはいかがですか?

くわしくは、「富士錦酒造さんのホームページ」を見てくださいね。

 

あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。

お気に入りの日本酒を見つけてください。

 

「自分が好きな酒が一番いい酒」です。

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