私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
いろいろな温度帯で試してみました。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
今回の「日本酒飲んでみた」は、「一ノ蔵 ひめぜん」です。
「いちのくら ひめぜん」と読みます。
最近は、多くの人に日本酒を飲んでもらいたいということで、スパークリングタイプや低アルコールの、飲みやすいものが売られています。
今回の「ひめぜん」は、日本酒に親しみのない女性などにも日本酒を飲んでほしいということで、1988年から造られている、低アルコールの日本酒です。
低アルコール日本酒の先駆け的存在なんですね。
実を言うと、私はこの手の日本酒をあまり飲んだことがありませんでした。
「甘ったるい日本酒なんてね~」って、敬遠していたんですよ。
恥ずかしながら・・・
でも、これも今や立派な日本酒の一つなんですよね。
それに、日本酒初心者の方にはきっと飲みやすくて、入門編にはいいんじゃないかと思って、今回飲んでみることにしました。
さあ、どんな味わいなんでしょうか?
飲んでみました。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●低アルコール●
宮城県 一ノ蔵
メーカー希望小売価格・・・ 300ml・476円 720ml・952円 1.8L・2286円(消費税別)※平成31年 3月時点
原材料・・・米(国産) 米こうじ(国産米)
アルコール度数・・・8%
精米歩合・・・65%
日本酒度・・・-60~-70
酸度・・・不明(4.5~5.5?)
製造年月 平成30年12月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●平成31年 3月●
吟醸酒のようなフルーティーさとは違うんですが、かんきつ系を思わせる酸味のある中にやわらかな甘みのある香りを感じます。
日本酒っぽい香りもかすかにありますね。
飲んだ第一印象は、「あれっ?これってワイン?」です。
やさしい甘みがフワッと出た後に、さわやかな酸味が口の中に広がります。
アルコール感はほとんどなく、苦みなどもないので、すごく口あたりがいいですね。
意外にも後味もよくて、甘みがベタっと残ることもなく、スーッと引いていきます。
もっと甘ったるいのかと思っていましたが、そんなことありませんでした。
「甘酸っぱくてさわやか」です。
甘口のドイツワインや、梨とかのジュースを飲んでいるような感覚で、日本酒を飲んでいるような感覚はあまりないですね。
とても飲みやすいです。
常温

20℃ほどで
香りにやわらかい甘みが出てきました。
味わいには酸味が少なくなって、甘さが目立ってきますね。
ただ、甘ったるいこともなくていいんですが、日本酒であることを思うとどうかなー。
ほとんどジュースを飲んでいるような感覚なんですよね。
冷やして

8℃ほどで
キリっとした酸味のある香りになります。
味わいにも、さわやかな酸味がすぐに出てきます。
甘みも十分にあるんですが、酸味もあって、全体的にはスッキリとした感じになりますね。
アルコール度数の低さもあると思うんですが、すごく飲みやすいです。
15℃ほどで
8℃の時とくらべて、香りや味わいにやわらかさが出てきました。
甘みのボリュームが大きくなってくるんですが、酸味もいい感じにきいているので、甘ったるさはないですね。
8℃の時よりもちょっと甘めで飲みたいなら、これぐらいもいいですね。
燗つけ

蔵元さんでおすすめしていたので、「ホントかなー?」と思いつつ、お燗も試してみました。
40℃ほどで(ぬる燗)
甘みのある中に、ほんの少しアルコールを感じる香りが出てきます。
フワッとふくらみのある甘みの味わいになりますが、酸味もじわーっとあるので、ベタっとした感じはないですね。
お燗のわりには、日本酒感が出ませんでした。
アルコール度数が低いからなんでしょうね。
でもちょっと私には甘すぎたかな・・・
50℃ほどで(熱燗)
香りも味わいも酸味がじわっときいてきて、甘さが抑えられてきますね。
甘い中にも、ひきしまった感じが出てきます。
あたためる時は、これぐらいのほうがメリハリがあっていいかな。
熱燗のわりに、口あたりはやわらかいですね。
蔵元さんも、熱燗をおすすめしていますよ。
その他
ロック
氷を入れてみましたが、これもいいですね。
ただ、氷がとけてくるとちょっと薄くなっちゃいますけど。
蔵元さんのホームページで、「ひめぜん」を使ったカクテルも紹介しています。
興味があれば、試してみてください。
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(8℃)・・・◎
・冷やして(15℃)・・・◎
・燗つけ(40℃)・・・〇~△
・燗つけ(50℃)・・・〇
・ロック・・・〇
基本的には冷やしたほうがいいですね。
甘い中にもスッキリとした味わいがあります。
寒い時は、熱燗も試してみてください。
飲み方やつまみなど
白ワインを飲むように、冷やしてワイングラスなどのガラス製の酒器で飲むのがいいですね。

デザート的に、お酒だけで飲んでもいいと思います。
何か食べ物を合わせるなら、ちょっと酸味のあるクリームチーズを使ったつまみがいいですね。
オレンジやイチゴなどのフルーツも合いそうです。
ドライフルーツの入ったパウンドケーキなんかもいいと思いますよ。
やっぱり、デザート的な飲み方がいいですね。
最後に
知らなかったら、日本酒とは思えないような味わいでした。
これまで飲んだことがなかった私も、いい意味で裏切られました。
甘酸っぱい味わいは、とても飲みやすくて、初心者の方にもおすすめです。
ただ、冒頭で「日本酒の入門編に」と書いたんですが、このお酒から本格的な日本酒に挑戦しようとすると、ちょっとハードルが高いかもしれませんね。
けっこうな違いがあるので。
まあ、もし次に飲むとすれば、「獺祭 純米大吟醸50」や「福寿 純米吟醸」などの、フルーティーな香りで比較的甘みのある味わいのものがいいんじゃないかな。
このあたりなら、初心者の方にも飲みやすいと思いますよ。
日本酒は、お米からできた糖分(ブドウ糖)を発酵させて造られます。
なので、これだけ甘みのある「ひめぜん」には、お米からできたブドウ糖が豊富に含まれていると思われます。
ブドウ糖は、疲労回復などに効果があるといわれているので、ちょっと疲れた時なんかに飲んだりするのもいいかもしれませんね。
でも、飲みやすいからといって、飲みすぎには注意してくださいね。
低アルコールとはいっても、最近はやりのストロング系のチューハイ並みのアルコール度数がありますから。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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