私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
いろいろな温度帯で試してみました。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
今回の「日本酒飲んでみた」は、「酔鯨 特別純米酒」です。
「すいげい とくべつじゅんまいしゅ」と読みます。
今回は、高知県の日本酒です。
高知県といえば、昔から酒飲みの多い所として知られています。
実際のデータでも、高知県のお酒にかける金額は全国でもトップレベルだとか。
でも、そんな酒処の高知県ですが、日本酒造りには苦労が多かったようなんですね。
日本酒造りには寒冷な気候が向いているんですが、温暖な高知県では、今でこそ冷蔵の技術があるんですが、昔はなかなか大変だったようです。
それでも、蔵元さんたちの努力でおいしい日本酒が造られてきました。
きっと、坂本龍馬をはじめとする幕末の志士たちの喉も潤してきたんでしょうね。
さあ、この土佐の酒はどんな味わいなんでしょうか?
飲んでみました。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●特別純米●
高知県 酔鯨酒造
メーカー希望小売価格・・・ 180ml・381円 300ml・530円 720ml・1050円 1.8L・2350円(消費税別)※平成31年 4月時点
原材料・・・米(国産) 米こうじ(国産米)
アルコール度数・・・15%
精米歩合・・・55%
日本酒度・・・+6.5
酸度・・・1.7
製造年月 平成30年12月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●平成31年 4月●
やや強めの酸味のある香りがあって、その中に隠れてお米の甘みを少し感じる香りがします。
口に入れると、最初に軽い甘みのあるやわらかい味わいがあるんですが、すぐにキリっとした酸味が大きなボリュームで広がってきます。
後味にほんのりとうま味が感じられたりしますが、全体的には辛口な日本酒ですね。
「これは辛口だよ」って、言える味わいです。
常温
20℃ほどで
香りに少し甘みが出てきました。
味わいにも甘みがほんのり出てきますが、やはり酸味がしっかりあって、辛口の印象は変わらないですね。
ただ、口あたりはやわらかめになってきて、飲みやすさがあります。
味わいも感じやすくていいですね。
冷やして
8℃ほどで
酸味のある硬くしまった感じの香りになります。
口に入れると、キリっとした酸味が広がって、甘みなどがあまり感じられない味わいになってきました。
かなり辛口感がありますね。
飲んでいて終始辛口な感じで、後味に渋みや苦みも少しあるので、お酒単独で飲むとちょっときつく感じるかもしれません。
つまみといっしょならそれほどでもないと思いますが。
15℃ほどで
8℃の時とくらべて、香りや味わいの角が取れてきて、口あたりがやわらかめになってきます。
辛口な印象は変わらないんですが、甘みやうま味もほんのり感じられてくるので、冷やすにしてもこれぐらいの方がいいかな。
スッキリとした辛口感の中にも、味わいがあるという感じですね。
燗つけ
40℃ほどで(ぬる燗)
麹の香りのある甘みのある香りが少し出てきました。
味わいにもほんのり甘みを感じてくるんですが、やはり酸味がきいていて、ぬる燗のわりには辛口感がありますね。
ただ、後味にほんのりと甘みやうま味があって、やわらかさが出てきます。
甘みが少ないので、料理に合わせると料理の味わいを邪魔しなくていい感じですね。
50℃ほどで(熱燗)
アルコール感のあるツンっとした香りです。
酸味の強いピリピリとした口当たりで、辛口感が増してきます。
後味にも舌にピリッとしたものが残って、「辛口だなあ」って思いますね。
私はちょっときつく感じてしまいました。
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(8℃)・・・△
・冷やして(15℃)・・・◎
・燗つけ(40℃)・・・〇
・燗つけ(50℃)・・・△
軽く冷やすか、常温ぐらいがいいかな。
燗をつけてもぬる燗ぐらいまで。
さわやかな辛口感のある中に、味わいも感じられると思います。
しっかり辛いのが好きな方には、よく冷やしたのもいいかもしれませんね。
飲み方やつまみなど
高知では、宴席などで、お酒を注がれたら飲み干すまで下に置けない「可杯(べくはい)」といわれる酒器で飲む遊びのようなものがあります。
こんなので飲んでみるのも一興ですね。
飲みすぎには注意したいですが・・・
キリっとした辛口の味わいなので、魚介類などのあっさりしたものに合いそうですが、やっぱり高知の日本酒なので、しょうがのきいたカツオの土佐造り(たたき)なんかいいですね。
ピリッとしたしょうがのアクセントと、お酒の辛口感がよく合いそうです。
最後に
単に辛口というだけでなく、強めの酸味とほのかな甘みやうま味を感じて、飲みごたえのある日本酒でした。
でも、変に後味が残るようなこともないので、料理といっしょに合わせてじっくり飲めるのかなと思います。
高知の酒豪たちは、こんな日本酒を豪快に飲んで盛り上がっているんでしょうね。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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