私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
いろいろな温度帯で試してみました。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
しばらくサボってしまいましたが、令和最初の「日本酒飲んでみた」は、「酔仙の純米酒」です。
「すいせんのじゅんまいしゅ」と読みます。
今さらながらに平成を振り返ってみると、災害の多かった時代でしたね。
その中でも、東北地方を襲った東日本大震災は、大きな災害の一つとして私たちの記憶に残っています。
こちらの蔵元さんの「酔仙酒造」さんは、岩手県の陸前高田市に蔵元があって、東日本大震災によって建物が壊滅状態になり、従業員の方にも犠牲者が出てしまったということです。
私も震災後の映像で、酔仙酒造さんの蔵がめちゃくちゃになっているのをテレビで見た覚えがあります。
それでも、蔵元の方たちの大変な努力で日本酒造りを復活させました。
こんなところで私がかんたんに書いてしまっては申し訳ないんですが、皆さんの大変な苦労があったんでしょうね。
現在は、陸前高田市の隣の大船渡市で日本酒造りをしているそうなんですが、蔵人さんたちの苦労の結晶のようなこの日本酒、いつもに増して大切に味わってみたいと思います。
さて、今回の「純米酒」は「濃醇辛口」ということですが、どんな味わいなんでしょう?
飲んでみました。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●純米●
岩手県 酔仙酒造
メーカー希望小売価格・・・ 720ml・1000円 1.8L・1942円(消費税別)※令和元年 5月時点
原材料・・・米(国産) 米こうじ(国産米)
アルコール度数・・・15%
精米歩合・・・70%
日本酒度・・・+2
酸度・・・1.6
製造年月 平成31年1月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●令和元年 5月●
お米の香りを感じるんですが、その中に少し香ばしさのあるような、例えるとカラメルのような甘い香りがほんのりします。
さらに酸味も感じさせたりして、複雑な香りですね。
口に入れると、トロっとした感じで「あっ 濃いな」と思える甘みのある味わいがやわらかく広がります。
ただ、濃い味わいといっても、それがいつまでも続くようなしつこさはなく、酸味やほのかな苦みが後味を引きしめてくれます。
たしかに「濃醇辛口」ですね。
常温
20℃ほどで
ふんわりとしたやわらかいお米の香りが漂ってきます。
口あたりもトロっとしたやわらかさが出てきますね。
やわらかな甘みを感じさせて、いろいろな味わいが感じられてきます。
控えめな苦みが、酸味とともに後味をやんわりと引きしめます。
全体的に味わいの余韻が少し長めになってきますね。
冷やして
8℃ほどで
酸味のあるスッとした香りになってきます。
口に入れると、一瞬の甘みの後にすぐに酸味を感じるようになって、スッキリとした辛口感が出てきますね。
苦みも少し強めに感じてきます。
ただ、ちょっと酸味や苦みが目立ってしまう気がしますね。
15℃ほどで
香り味わいともに、8℃の時よりもやわらかさが出てきます。
味わいの酸味や苦みも抑えられてきて、口あたりがよくなってきました。
あんまり冷やさない方がよさそうかな。
燗つけ
40℃ほどで(ぬる燗)
麹の香りがふんわりと漂ってきます。
やわらかい酸味が適度にあって辛口感があるんですが、その中にも甘みがほんのりと感じられて、ただ辛いという感じでもないです。
やわらかな甘みと酸味の辛みがバランスよくていい感じです。
後味にほんのりと甘みが残る感じもいいですね。
50℃ほどで(熱燗)
アルコール感のあるツンとした香りが少し出てきますが、それほどキツイ感じはしません。
口に入れると、少しピリッとした辛口感が最初に感じられますが、こちらもキツイというほどではないです。
熱さと酸味による辛口感を、ほんのりとした甘みがやわらげてくれます。
熱燗の熱さの中にも味わいがよく感じられていいですね。
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(8℃)・・・△
・冷やして(15℃)・・・〇~△
・燗つけ(40℃)・・・◎
・燗つけ(50℃)・・・〇
どちらかというと温度高めの方がよさそうですね。
このお酒の複雑な味わいが楽しめると思います。
暑い時にちょっと冷やして飲みたい時でも、15℃ぐらいまでの方がいいかな。
飲み方やつまみなど
常温かお燗にして、徳利とおちょこで飲みたいですね。
ちびちびと飲んで、じっくりと味わってほしいです。
濃い味わいの日本酒に合わせて、濃い味付けの料理がいいですね。
味噌で味付けしたものなんかが相性がよさそうです。
酸味も適度にある日本酒なので、酢味噌なんかもいいですね。
岩手県では、豆腐の田楽が郷土料理としてあるようです。
このお酒と相性がよさそうですよ。
最後に
「濃醇辛口」というだけあって、辛口というだけじゃなくて、その中にも味わいがしっかりとあって、味わい深い日本酒でした。
私はこんな感じの日本酒好きですね。
震災からの完全な復興はまだまだなのかもしれませんが、これからもおいしい日本酒を造っていっていただきたいです。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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