私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
いろいろな温度帯で試してみました。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
今回の「日本酒飲んでみた」は、「獺祭(だっさい)純米大吟醸50」です。
「獺祭」って、かなり有名な日本酒ですよね。
日本酒をあまり飲まない方でも、名前ぐらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか?
じつは私は、獺祭は今までにない現代的な日本酒だと聞いていたので、工業製品的な造り方をしているのかなと勝手に思ってしまっていました。
でも、とんでもない。
日本酒造りをデータ化するなど現代の技術を取り入れながらも、人の手でやらなければいけない繊細な部分にはしっかりと手間ひまをかけて、ていねいに造られた日本酒だったんです。
蔵元さん、ごめんなさい。
さて、獺祭の中にもいろいろな種類(ほとんどが純米大吟醸)があるんですが、精米歩合が大吟醸の規定ギリギリの50%ということもあってか、この「純米大吟醸50」は比較的安く買うことができます。
でも、高いものと比べて、けっして手抜きされたりとかで造られているんじゃないようですよ。
そう考えると、正規の値段で買えれば、コスパもすごくいいと思います。
※この記事を書いている時点では、ネットなどでも蔵元さんの希望小売価格で買えています。
獺祭の蔵元さんのモットーは、「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて」だそうです。
日本酒造りへの情熱を感じます。
楽しみです。飲んでみました。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●純米大吟醸●
山口県 旭酒造(あさひしゅぞう)
メーカー希望小売価格・・・ 180ml・380円 300ml・595円 720ml・1425円 1.8L・2850円(消費税別)※平成30年 11月時点
原材料・・・米 米こうじ(国産)
アルコール度数・・・16%
精米歩合・・・50%
日本酒度・・・不明
酸度・・・不明
製造年月 平成30年10月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●平成30年 11月●
りんごのようなフルーティーないい香りがします。甘い中にも少し酸味のあるような。
でも、強く主張してくるような香りではなく、やわらかい感じがいいですね。
味わいには、「あっ甘い」とすぐに感じるやさしい甘みがあります。
適度な酸味も感じられて、スッと引いていくんですが、ほのかなうま味と甘みが口の中にいい感じで残ります。
すごく飲みやすいですね。
常温
20℃ほどで
甘い香りがやわらかく漂ってきます。
味わいにも甘みうま味をよく感じやすくなりますね。
でも、しつこい甘みではなく、酸味といっしょにスーっと引いていくので、後味はいいです。
甘い日本酒があまり好きではない方には、ちょっと甘さが気になるかもしれませんが・・・
冷やして
8℃ほどで
フルーティーさはありますが、少し酸味のあるスッキリとした感じの香りになります。
口に入れると、酸味を感じて「あれっ?ちょっと辛口かな?」と一瞬思うんですが、すぐに甘みがじわっと出てきて、やっぱりほんのりと甘口に感じます。
全体にスッキリとした印象になりますが、味わいもほどよく感じられますね。
15℃ほどで
スッキリとした中にも、香り味わいともにやわらかな甘みが出てきます。
甘みやうま味も感じやすくなってきます。
これぐらいの温度もいいですね。
燗つけ
40℃ほどで(ぬる燗)
フルーティーな香りは無くなってきますが、お米の香りのような甘めのやわらかい香りがします。
味わいにも甘みが出てきますが、意外にもスッキリとした甘さで、ベタっとした感じになりませんでした。
じわーっと酸味が広がる感じもあってなかなか良かったです。
このぐらいの温度なら、お燗もありだなと思います。
50℃ほどで(熱燗)
熱燗も試してみましたが、少しツンっとした香りになりました。
これも思ったほど悪くはなかったですが、好みが分かれそうな気がします。
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(8℃)・・・◎
・冷やして(15℃)・・・◎
・燗つけ(40℃)・・・〇
・燗つけ(50℃)・・・△
基本的には、冷やして飲んだ方が良さそうです。
でも、あまり冷やしすぎると、この日本酒の特長の香りや甘みが感じにくくなってしまうかなと思います。
冷蔵庫で冷やしたものを出して、温度が上がっていく中で、自分の好みの温度を見つけてみるのもいいですね。
その時の気温やつまみなんかでも違ってくるとおもいますよ。そのあたりを楽しんでみてください。
飲み方やつまみなど
蔵元さんでもおすすめしていますが、小ぶりのワイングラスで飲むと、この日本酒のいい香りを感じやすくなります。
フルーティーな香りや甘みを味わうために、お酒単独で飲んでもいいかな。
いろいろある獺祭の中でも、香りや甘みは控えめな方なので、合わせる料理の幅は広めだと思います。
でも、合わせるなら、軽めの味付けのつまみのほうがいいかな。
オードブルや、チーズなんかいいと思います。春雨のサラダとかも。
デザートのフルーツにも合うと思います。
青リンゴとチーズなんかいいと思いますよ。
また、少し酸味のある料理と合わせると、獺祭の甘さとうまく緩和されていい感じになります。
私は、しめ鯖と合わせてみましたが、おいしかったですよ。
最後に
獺祭の入門編ともいえるこのお酒、初心者の方に特におすすめです。
日本酒に対する考えが変わると思いますよ。
純米大吟醸でこの価格は、50%の精米歩合ということを考えても、かなりコスパいいです。
普段飲み用にしてもいいぐらいです。(ちょっと高めですが・・・)
無駄に広告費などにお金を使わず、それを日本酒造りに回しているそうで、納得です。
2017年12月に蔵元さんが、「お願いです。高く買わないでください。」という新聞広告を出したことでも話題になりました。
有名になったことで、転売されて異常に高い価格で売られたり、管理がちゃんとできない業者が流通させることで、品質が劣化したりすることを心配してのことのようです。
あなたもこのお酒を買う時は、蔵元さんのこの思いを大切にしてくださいね。
720mlで税込み1539円、1.8Lで税込み3078円が正規の価格です。
(箱入りの商品で、少し値段が高いものはあります。)
現在は、ネットでも希望小売価格で販売されているようですが、まだ高く売っているところもあります。
私の近所のスーパーでも見かけました。
気をつけてくださいね。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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