「日本酒を飲んでみたいけど、何から飲んだらいいかわからない」
こんな方のために、
以前このブログで書いた記事「失敗しない!初心者のための日本酒の選び方と飲み方」で、初心者の方にはまず「吟醸酒系」の日本酒から始めてくださいというお話をしました。
でも、その時には具体的な日本酒の銘柄をあげていませんでした。
そこで今回は、このブログの「日本酒飲んでみた」というコーナーで私が実際に飲んでみた日本酒の中から、「このあたりから飲んだらいいんじゃないかな」というものを具体的にご紹介していきたいと思います。
値段も手ごろで、比較的手に入りやすいものがほとんどです。
日本酒を選ぶ時の参考にしてみてくださいね。
では、まず今回は「冷酒編」です。
目次
冷酒でおいしい! 「初心者におすすめの日本酒」
初心者の方が日本酒を飲んでみようとするなら、まずは冷やして飲む「冷酒(れいしゅ)」から始めてもらえるといいかなと思います。
日本酒は、冷やしたり温めたりしていろいろな温度で楽しめる世界的にも珍しいお酒なんです。
温度によって、同じ日本酒でも香りや味わいに違いが出てくるんですよ。
そして、いろいろな温度がある中でも、冷やして飲む「冷酒」は、スッキリとしたさわやかな口あたりになって、飲みやすくなるものが多いんです。
初心者の方にもハードルが低くなると思いますよ。
では、これから「冷酒」でおいしい日本酒をご紹介していきます。
吟醸酒系
「吟醸酒系」と書いたのは、日本酒の分類の中の「吟醸酒」にもいろいろなものがあるからです。
「大吟醸酒」「純米吟醸酒」「吟醸酒」などですね。
詳しくは、こちらをどうぞ。↓↓
吟醸酒の仲間には、「吟醸香(ぎんじょうか・ぎんじょうこう)」といわれるフルーティーな香りな香りがあって、甘みがあり飲みやすいものが多いです。
●獺祭 純米大吟醸50
「だっさい じゅんまいだいぎんじょう50」と読みます。
かなり有名な日本酒ですね。
初心者の方でも、名前は聞いたことがあるかもしれません。
りんごのようなフルーティーな香りがあって、日本酒とは思えないような甘みのある、口あたりのいい味わいです。
大吟醸酒にしては値段が手ごろです。
ただ、一部ではプレミア価格で高く売られていることもあるので、注意しましょう。
こちらで値段等を紹介していますので、参考にしてください。
●北秋田 大吟醸
「きたあきた だいぎんじょう」と読みます。
スーパーやコンビニなんかでもよく見かける日本酒です。
手に入れやすいお酒ですね。
大吟醸にしてはかなり値段が安く、720mlで1000円ほどで買うことができます。
一般的には、大吟醸は2500円とかもっと高いものが多いですから、コスパは高いですね。
でも、値段が安いからといってもなかなか侮れないお酒で、ちゃんと吟醸酒らしい香りがあって、私も飲んでみて驚かされました。
●福寿 純米吟醸
「ふくじゅ じゅんまいぎんじょう」と読みます。
ノーベル賞の晩餐会で何度か提供されたことがある日本酒です。
日本酒を飲みなれない外国の方にも評判が良かったそうですよ。
こちらもフルーティーな香りがあって、やわらかな口あたりの日本酒です。
初心者の方にも、きっと飲みやすいでしょう。
●奥の松 あだたら吟醸
「おくのまつ あだたらぎんじょう」と読みます。
世界的なワインのコンテストの、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2018の、「SAKE部門」でナンバーワン「チャンピオン・サケ」になった日本酒です。
外国の方にも評価が高かったんですね。
こちらは、吟醸酒のフルーティーな香りはあるんですが控えめで、味わいも上の3つと比べると少し辛口のタイプです。
ただ、辛口といっても飲みにくいことはありません。
すっきりとした口あたりの良さがあります。
「チャンピオン・サケ」を受賞した日本酒ですが、値段は手頃ですよ。
純米酒系
「吟醸酒系」と同様に、「純米酒系」にも種類があります。
「純米酒」「特別純米酒」です。
「純米吟醸酒」も「純米酒」のカテゴリーに入るかもしれないんですが、吟醸酒の特徴があるものが多いので、今回は「吟醸酒系」に入れました。
「純米酒系」の日本酒は、お米の香りやうま味があるのが特徴の一つなんですが、ものによっては味わいが複雑で、初心者の方にはちょっと飲みづらいんじゃないかなというものもあります。
なので、今回ここでは、「純米酒系」の日本酒の中でも比較的飲みやすいものをご紹介していきます。
上でご紹介した「吟醸酒系」に慣れたら、もう少し本来の日本酒らしさのある「純米酒系」のものにも挑戦してみてくださいね。
しっかりと冷やすよりも、少し温度高めの方が(10~15℃ぐらい)、純米酒の味わいがよく感じられると思います。
●一ノ蔵 特別純米酒 辛口
「いちのくら とくべつじゅんまいしゅ からくち」と読みます。
全国燗酒コンテスト2017の「お値打ちぬる燗部門」最高金賞を受賞した日本酒ですが、冷やしてもおいしく飲むことができます。
吟醸酒と同じぐらいにまでお米を精米して造られたこの日本酒には、スッキリとした口あたりの良さがあります。
しっかりと冷やすよりも、冷蔵庫から出してちょっと置いた15℃ぐらいの温度で飲むと、味わいが感じられていいですね。
●高清水 酒乃国 純米酒
「たかしみず さけのくに じゅんまいしゅ」と読みます。
おいしいお米が獲れる「米の国」で、日本酒の出荷量では全国の5位ぐらいに入る「酒の国」でもある秋田県の日本酒です。
かすかにフルーティーな香りがあって、ほのかな甘みを感じる味わいの、スッキリとした純米酒です。
初心者の方の「純米酒入門」にいいと思いますよ。
●志太泉 純米酒
「しだいずみ じゅんまいしゅ」と読みます。
日本酒の蔵元があるところは、おいしい水があることが多いんですが、こちらも蔵元さんの初代の方が、日本酒に適したおいしい水を求めて静岡の山地に蔵を作ったそうです。
水の良さが感じられる、やさしい甘みのある味わいの日本酒です。
本醸造酒系
「本醸造酒系」は、「本醸造酒」と「「特別本醸造酒」です。
「本醸造酒」は、簡単に言うと、「純米酒」に少量の「醸造アルコール」を入れて味わいをスッキリさせたものです。
冷酒からお燗まで、幅広い温度でおいしく飲めるものが多いですね。
●蓬莱 蔵元の隠し酒
「ほうらい くらもとのかくしざけ」と読みます。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」金賞を受賞するなど、日本酒のコンクールでの受賞歴も多いお酒です。
ワイングラスでおいしいっていうことで、冷やして飲むのに向いていますね。
わずかにフルーティーな香りがあって、スッキリとしたやや辛口な味わいの日本酒です。
●富士錦 本醸造
「ふじにしき ほんじょうぞう」と読みます。
言わずと知れた名水「富士山の湧水」を使って造られている日本酒です。
ほのかな甘みとうま味を感じるやさしい口あたりです。
スルッと通り抜けていくような口あたりが、「いい水使っているなあ」って思わせてくれますよ。
最後に
今回は、私が飲んでみた日本酒の中から、初心者の方におすすめの「冷酒でおいしいお手頃なもの」をご紹介しました。
まずはこのあたりから始めてみて、日本酒に慣れていきましょう。
それから、いつも言っているんですが、飲みすぎにはくれぐれも注意してくださいね。
とくに冷酒は、飲んでいる時はいいんですが後からだんだんきいてきますよ。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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