最近さぼってしまって、なかなか投稿ができていません。
ちょっと忙しいのもあるんですけど・・・
今年もこれが最後になるかな?
今年も私の拙い文章を読んでいただきましてありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
さて、今回のお話です。
少し前に、このブログを読んでいただいている方からこんな内容のお問い合わせがありました。
それは、「アルコールに弱い人が日本酒を愉しむことはアリなのかナシなのか?」というものでした。
アルコールに強い弱いというのは人それぞれです。
1升飲んでも平気な人もいれば、おちょこ1杯でもフラフラになってしまう人もいます。
今回のお問い合わせで私はハッとさせられました。
このブログは日本酒の初心者の方向けに書いているつもりです。
それならば、あまりお酒を飲めない方に配慮したものも書かなければいけないんじゃないかって気づかせていただきました。
ありがとうございます。
その方にはメールでお返事を書かせていただいたのですが、今回こちらにも少し書いてみることにしました。
どうぞよろしくお願いします。
目次
お酒に弱い人って?
お酒に弱い人ってどんな人なんでしょうか?
じつは、ひと口にお酒に弱い、つまりアルコールに弱いといっても様々です。
それは、大きく「アルコールにあまり強くない人」と「アルコールが全くダメな人」に分けられます。
アルコールに対する強さというのは、アルコールが体内に入った時にそれを分解する能力が高いか低いかということです。
アルコールが体内に入ると、まず肝臓でアセトアルデヒドというものに分解されます。
このアセトアルデヒドがやっかいで、頭痛や吐き気などの原因となる毒性の強い物質です。
でも、このアセトアルデヒドを分解してくれる酵素があるんですね。
この酵素ALDH2の働き方が、アルコールに対する強さに大きくかかわってくるんです。
アルコールにあまり強くない人
アルコールにあまり強くない人というのは、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱い人です。
アセトアルデヒドを早く分解できないので、少しの量のお酒でもすぐに顔が赤くなって、頭痛がしたり気持ち悪くなったりして、たくさん飲むことができないんですね。
じつは、日本人にはこのタイプがけっこういて、割合でいうと全体の4割ほどもいるそうです。
意外に多いですよね。
ちなみに、ヨーロッパやアフリカ系の人たちにはこのタイプはいないそうです。(ヨーロッパやアフリカに住んでいる人が全てそうだということではないですが)
日本人は、世界的に見るとお酒に弱い人種なんですね。
アルコールが全くダメな人
アルコールが全くダメな人というのは、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが全くない人です。
酵素が全く働かないので、ほんの少しのお酒でもアセトアルデヒドが体内に貯まってしまって、頭痛が出たり気持ち悪くなってしまったりします。
もうこうなると、アルコールは毒でしかなくなってしまうんですね。
せっかくのおいしい日本酒がイヤなものに変わってしまうなんてつらいです。
このタイプの人、日本人の中にごく少数ですがいるようです。(4%ほど)
実際に私の知り合いにもいます。
その人は、ビールをコップの半分ほど飲んだだけでもフラフラになってしまって、頭が痛いといって寝てしまいます。
あなたはどんなタイプ?
自分がアルコールに対して「強いのか・あまり強くないのか・全くダメなのか」、これを知ることは大切です。
これを知ることで、適正な飲酒量がわかります。
アセトアルデヒドは二日酔いの原因にもなりますから、適量で抑えておけば飲みすぎて次の日がつらくなることも少なくなるかもしれません。
では、自分がどんなタイプなのか知るにはどうしたらいいのか?
それを知る方法の一つに「エタノールパッチテスト」というものがあります。
ガーゼなどにアルコール(エタノール)を含ませて腕に貼って行うものなんですが、ここでは長くなってしまうので、やり方の詳しいことはネットで検索してみてください。
「エタノールパッチテスト」で検索してくださいね。
ちなみに、私もやってみたんですが、結果は「アルコールにあまり強くないタイプ」でした。
まあなんとなくわかっていたんですが・・・
お酒に弱い人の日本酒の飲み方
自分がアルコールに対して「強いのか・あまり強くないのか・全くダメなのか」
これがわかったら、それに合った飲み方を心がけましょう。
あまり強くない人
アルコールにあまり強くない人は、やっぱり飲みすぎに注意したいですね。
もちろんアルコールに強い人でも飲みすぎは体によくありませんが、あまり強くない人は特に気をつけてほしいです。
何回か飲んでいればだんだん自分の飲む適量っていうのはわかってくるものですが、最初は少しの量から試してみてください。
日本酒には少量の容器のものが売られていますから、こんなものから試してもらえれば、残してしまうこともないでしょう。
もし残ってしまっても、冷蔵庫に入れておけばしばらくは大丈夫です。
また、日本酒は料理などにも使えます。
こちら↓↓の記事を参考にしてみてください。
つまみといっしょに日本酒を楽しむのもいいですね。
豆腐や魚などのたんぱく質の多いものは、アルコールを分解する酵素の活性を高めてくれる効果があるそうです。
豆腐や魚は日本酒のつまみにピッタリですから、さらにおいしく飲むことができますね。
時々水を飲みながら日本酒を飲むのもいいです。
日本酒の世界では「和らぎ水(やわらぎみず)」と言ったりしますが、水を飲むことでアルコールの血中濃度を下げてくれます。
また、水で口の中をクリアにすることで、味わいがわかりやすくなる効果もあります。
こちらも試してみてくださいね。
全くダメな人
さて、こちらが問題です。
「アルコールが全くダメな人」。
上で書いたように、「アルコールが全くダメな人」にとっては、アルコールは毒でしかないと思います。
少量でも体に悪い影響があります。
なので、残念ながらこういった方には日本酒をはじめ、お酒類を飲むことを私はおすすめしません。
おすすめしないというか、やめてくださいと言いたいです。
本当に残念ですが・・・
最近はいろいろなお酒の味わいの「ノンアルコール飲料」が販売されています。
ビールなんかが一番多いんですが、じつは日本酒のノンアルコール飲料も少ないですがあります。
もし、どうしても日本酒の味わいを楽しみたいのなら、こんなのを試してみてもいいかもしれませんね。
ただ、私はまだ日本酒のノンアルコール飲料を飲んだことがないので、味わいに関しては何とも言うことができません。
一度飲んでみようかなと思っています。
ビールのノンアルコール飲料のことを考えると、日本酒のもあまり期待はできないような気がしますが・・・
「まとめ」 お酒に弱い人が日本酒を飲むのはアリか?ナシか?
さて、お酒に弱い人のことわかっていただけたでしょうか?
ひと口に「お酒に弱い・アルコールに弱い」といっても様々です。
大きく分けると、「アルコールにあまり強くない人」と「アルコールが全くダメな人」。
「エタノールパッチテスト」で、どちらなのかはおおよそわかります。
「あまり強くない人」は、飲み方に注意しましょう。
「全くダメな人」は、残念ですが日本酒はもとより、アルコール飲料はやめておきましょう。
最後に、「お酒に弱い人が日本酒を飲むのはアリか?ナシか?」ですが、
「アリ」でもあって「ナシ」でもあるというのが私の答えです。
アルコールを分解する酵素の働きが弱いなりにもある方は適量で楽しんでいただきたいですし、酵素の働きがない方はやめておいたほうがいいということです。
ちなみに、お酒の強さ、つまりアルコールの分解能力は遺伝で決まるそうです。
なので、たくさん飲んで鍛えても能力が変わることはないんですね。
ムリしないでくださいね。
日本酒に限らず、適量を心がけてください。
お酒の味わいがわからなくなるまで飲むのは、やっぱりよくないです。
自分にも言い聞かせています。(笑)
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