私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
いろいろな温度帯で試してみました。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
今回の「日本酒飲んでみた」は、「一ノ蔵 無鑑査本醸造 超辛口」です。
「いちのくら むかんさほんじょうぞう ちょうからくち」と読みます。
前回の「日本酒飲んでみた」のコーナーで紹介した、「越乃景虎 超辛口 本醸造」に続いて、今回も「超辛口」が名前に付く日本酒です。
同じ「超」が付く辛口ということですが、どんな違いがあるのか比べてみたかったので、これを選んでみました。
ちなみに、「無鑑査」というのは、
かつて日本酒を一級とか二級に分けて呼んだ級別制度(平成4年に廃止)があった時に、あえてその等級を分ける鑑定に出品せずに、「良質の日本酒を手ごろな価格で飲んでもらいたい」という思いで販売されていたことから付けられた名前だということです。
※級別制度においては、等級が上のものほどその日本酒にかけられる税金が高かった。
さて、今回の「超辛口」はどんな味わいなんでしょうか?
飲んでみました。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●本醸造●
宮城県 一ノ蔵
メーカー希望小売価格・・・ 720ml・829円 1.8L・1886円(消費税別)※平成30年 12月時点
原材料・・・米(国産) 米こうじ(国産米) 醸造アルコール(原料は米)
アルコール度数・・・15%
精米歩合・・・65%
日本酒度・・・+9~+10
酸度・・・不明(1.2ほど?)
製造年月 平成30年10月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●平成30年 12月●
ちょっとアルコールを感じるスッキリとした中にも、お米の香りをほんのり感じます。
口に入れると、一瞬ふっと甘みがあるんですが、すぐに酸味やほろ苦さが出てきて、辛口な印象の味わいになります。
最初の甘みを感じると、「本当に超辛口?」って思うかもしれませんが、全体的にはやっぱり辛口に感じる日本酒ですね。
常温
20℃ほどで
香りは、やわらかくなってきます。
味を感じやすい温度帯なこともあって、冷やした時などには隠れていたいろいろな味わいが出てきました。
甘さが少し出てくるものの、やっぱり辛口な感じは変わらないんですが、
甘みや酸味などの中に、ほんのわずかですが「土っぽいような苦み」が感じられるんですよ。
最初は気のせいなのかなと思ったんですが、何回飲んでもやっぱりあるんです。
気のせいだったら申し訳ないんですが、もしかすると、この味がちょっと気になってしまう方がいるかも。
私はそんなにイヤな味ではなかったですけどね。
冷やして
8℃ほどで
スッキリとした香りになります。
味わいも、香り同様にスッキリとしてきて、辛口感が増してきますね。
スッと口に入ってきて、酸味や苦みとともにキレていきます。
雑味を感じない辛口な口あたりがいいですね。
15℃ほどで
香り味わいともに、8℃と比べてやわらかくなってきます。
味わいには、甘みやうま味などを感じやすくなってきます。
辛口感はやっぱりありますね。
燗つけ
40℃ほどで(ぬる燗)
ほんのり甘みを感じる、やわらかい香りになってきます。
口に入れると、甘みをふわっと感じて、辛口感が少し薄れてきました。
ほんのりとしたやさしい甘みの後に、酸味がじわーっと口の中に広がってきて、うま味も感じます。
やわらかい感じになりますが、辛口のスッキリさも残っていていいですね。
50℃ほどで(熱燗)
アルコールっぽい香りが出て、少しツンっとした辛口を感じる香りになってきました。
温度が高いこともあって、口あたりは辛口感が増してきます。
でも、甘みもほんのりあって、酸味やうま味が口の中にじんわりと広がって、余韻が長めに感じておいしいです。
熱燗もいいですね。
私はこれけっこう好きです。
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(8℃)・・・〇
・冷やして(15℃)・・・〇
・燗つけ(40℃)・・・◎
・燗つけ(50℃)・・・◎
「超辛口」の中にも、いろいろな味わいのある日本酒なので、冷やしてスッキリと飲むか、温めて味わいを感じながら飲むのがいいかなと思いました。
やっぱりこれからの時期には、燗をつけてあったまりたいですね。
飲み方やつまみなど
徳利とおちょこで燗をつけて飲みたいです。
和風の料理が合いますね。
つまみの定番の塩辛に合いそうです。
もちろん、燗をつけて鍋物なんかは最高ですね。
味噌や酒かすを使った少し濃い目の鍋物にもいいと思います。
あったまりますよー。
最後に
前回の「越乃景虎 超辛口 本醸造」と飲み比べてみましたが、同じ「超辛口」が付いた日本酒でも、味わいはそれぞれ違いました。
「超辛口」に感じるかどうかは、人それぞれかな。
新潟の日本酒らしい淡麗な「越乃景虎」と比べると、日本酒度や精米歩合の違いのためもあってか、今回の「一ノ蔵」は、甘みやうま味などの味わいを感じやすい日本酒でした。(もちろん、どちらもそれぞれ良さがありますが)
いろいろな味わいがある日本酒なので、温度による違いがよく出ましたね。
温度によって、甘みが出たり酸味が出たりと、いろいろな表情を見せてくれます。
温度による香りや味わいの変化を楽しんでみてください。
手ごろな価格なので、普段飲みにいいですよ。コスパいいです。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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