錫(すず)の酒器で日本酒を飲むと本当においしくなるのか?

むぎ
こんにちは。むぎです。

 

日本酒を飲む時には、温度の違いなどによっていろいろな酒器が使われます。

「お燗で飲むなら、徳利とおちょこで」とか、「冷酒なら、ガラス製の涼しげなグラスやワイングラス」とか、飲む時の器を考えるのも日本酒の楽しみの一つです。

酒器の形によって、口あたりが変わって、同じ日本酒でも味わいが違って感じられたりもするんですよ。

 

そんな酒器の中でも、日本酒の味わいそのものを変化させて、よりおいしくしてくれるといわれているものがあるんです。

 

それが、錫(すず)製の酒器です。

 

錫の酒器で日本酒を飲むと、味わいがまろやかに変化したりしておいしくなるといわれているんですが・・・

 

本当においしくなるんでしょうか?

じつは、私も以前からこの話は聞いていたんですが、実際に飲んでみたことがありませんでした。

 

ということで、今回自分で錫の酒器を買ってみて、日本酒を飲んでみることにしました。

さあ、どうなるんでしょうか?

 

錫の酒器

錫は、錆びにくく安定した金属です。

色が変わりにくく、美しい光沢を長く保てるということで、古くから装飾品などにも使われてきました。

酒を飲む酒器としても昔から使われてきたようで、正倉院にも納められているそうです。

 

今回はしっかりと調べなかったので、科学的な根拠があるかどうかはよくわかりませんが、錫には抗菌作用があるということです。

水が腐りにくいので、錫製の花びんの花は長持ちするともいわれています。

錫には不思議な力があるということなんですかね?

 

ちなみに、錫はとてもやわらかい金属です。

薄いものだと手で曲げられるほど。

こんな感じで形が変えられます。

あまり強く曲げてしまったりすると亀裂が入ることがあるそうなので、まねはしないでくださいね。

 

飲み比べ実験

さて、飲み比べ実験開始です。

 

違いがわかるように、錫の酒器に入れた日本酒と、入れていないものを飲み比べてみました。

使った錫の器は、こんなのです。

錫の製品はなかなか高価なので、とりあえず今回はそんな中でも比較的安価なおちょこ(ぐい吞み)です。

それでも3500円ぐらいですから。

なかなかの値段ですね。

 

実験のやり方

錫のおちょこに日本酒を入れて、冷蔵庫で数時間置いてみました。

そして、先入観が入ってはいけないので、錫の酒器に入れていない日本酒と同じ形のグラスにそれぞれ移しかえて、飲み比べします。

上から見てもどちらかわからないように目印をつけて。

錫の酒器で飲むとまろやかになるそうなので、日本酒は、熟成をあまりしていない新酒のタイプを選んでみました。

このあたりの方がわかりやすいかなと思って。

 

飲み比べてみた

さあ、飲み比べてみましょう。

どうなんでしょうか?

 

うん?あれっ?

違いがわからない・・・

何回飲んでみても、わずかに違いがあるように感じるんですが、ほぼ同じような・・・。

 

やっぱり、効果なんてないのか・・・ と思ったんですが、

「せっかく3500円も出して買ったんだし、何も変わらないんじゃもったいない(笑)」

と思い、ちょっと考えてみました。

 

「もしかして、冷たいからかも?」

 

日本酒は、冷たいと味わいが感じにくくなる傾向があります。

まあこれは日本酒に限ったことではないんですが、冷たいものよりあったかいものの方が味は感じやすいです。

 

ということで、常温ぐらいまで温度を上げてみることにしました。

再実験です。

 

再実験

常温にして再度飲み比べてみました。

 

あっ、今度はなんか違いますね。

といっても、けっこうビミョウですが・・・。

 

口に入れた瞬間の口あたりが、錫の酒器に入れたほうがわずかにまろやかな感じがします。

何度かシャッフルしてみましたが、わずかですが違いがわかります。

ピリッとした部分がやわらぐ感じですね。

 

ああ、よかった~(笑)

やっぱり、効果は感じられました。

 

さらに温度を上げて、ぬる燗ぐらいにしてみましたが、さらによくわかるようになりますね。

やっぱり、錫の器の日本酒の方がちょっとまろやかに感じます。

温度が高い方がわかりやすいかな。

 

ただ、まろやかになったようなんですが、どっちがおいしいかといわれると何とも言えません。

たしかに違いはあるようなんですが・・・

 

まとめ

やっぱり値段が高いだけあって(笑)、錫の酒器にはそれなりの効果があるようです。

聞いていたとおりでしたが、私が飲んでみた感想としても、日本酒をまろやかにしてくれる感じですね

ただ、劇的に味が変わるかというと、今回の飲み比べ実験ではそれほどでもなかったかな。

まあ、劇的に変わっても怖いですけど。

 

温度が高い方が、錫の器を使った効果がわかりやすいかなと思いました。

お燗で飲んでみるといいかもしれません。

 

今回の実験では、思ったより大きな効果は感じられませんでしたが、もっと長い時間錫の器に入れてみたりしたら、もっと違いがわかったりするのかなとも思いました。

 

まあでも、かならずしも「まろやかになる」=「おいしくなる」っていうわけでもないですからね。

ピリッとした口あたりの日本酒が好みの方もいるでしょう。

 

それでも、高価な酒器で飲んでいるっていうだけでも気分がいいですよ。

飲んでいる日本酒のレベルが上がったような気がします。

雰囲気も大事ですからね。

 

あなたもいろいろな酒器で日本酒を楽しんでみてください。

同じ日本酒でも味わいが変わったりして面白いですよ。

 

あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。

お気に入りの日本酒を見つけてください。

 

「自分が好きな酒が一番いい酒」です。

 

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