私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
いろいろな温度帯で試してみました。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
またまたサボってしまいましたが、またユルユルとやっていきたいと思います。
まあ、投稿してない時もあいかわらず飲んでたんですけどね。(笑)
あまりに暑くてお燗とか飲む気がしなくて・・・
私の住む静岡もまだまだ暑いですが、朝晩は少し秋っぽい感じが出てきました。
これから日本酒がますますおいしくなってきますね。
うれしい季節がやってきます。
さて、再開第1弾は、ちょっと変わった日本酒を仕入れたので、飲んでみることにしました。
今回の「日本酒飲んでみた」は、「越後鶴亀 ワイン酵母仕込純米吟醸」です。
「えちごつるかめ わいんこうぼじこみ じゅんまいぎんじょう」と読みます。
日本酒やワインなどの醸造酒を造る時に、糖分を分解してアルコールを発生させる役割をするのが「酵母」です。
でもひと口に「酵母」といっても、いろいろな種類があるんです。
日本酒を造る時に使われる「酵母」にも何十種類もあって、それぞれの特性によってできあがる日本酒の味わいや香りなどが変わってきます。
吟醸酒を造るのに向いている、フルーティーな香りが出やすい「酵母」とかあったりするんですね。
そして、お酒の種類によってもそのお酒に合った「酵母」があって、ワインにはワインに合った「酵母」があります。
ちなみに、ワインの酵母は原料になるブドウの皮にもともと付いているものが古くから使われてきましたが、最近では、良質な酵母を純粋培養して使われたりもしています。
今回の日本酒は、ワインで使われる「酵母」を使って造られています。
どんな感じなんでしょう?
日本酒なのか?ワインなのか?
飲んでみました。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●純米吟醸●
新潟県 越後鶴亀
メーカー希望小売価格・・・ 180ml・400円 300ml・700円 720ml・1500円(消費税別)※令和1年 9月時点
原材料・・・米(国産) 米こうじ(国産米)
アルコール度数・・・13%
精米歩合・・・60%
日本酒度・・・-32
酸度・・・4.0
製造年月 令和1年8月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●令和1年 9月●
香りには、ほんのりフルーティーさのある甘みがありますが、酸味も感じて全体的にはスッキリとしています。
そんな香りの中にも麹を思わせるような日本酒っぽい香りも少しあるので、やっぱり日本酒だなと思うんですが・・・
飲んでみると、第1印象は「あれっ?これワインじゃないの?」です。
白ワインを飲んでいるみたいなんです。
ワイン酵母を使っているという先入観もあったと思うんですが、ブドウのような味わいも感じます。
少し甘みがあった後に、強めの酸味がじわーっと広がって、少し辛口感もあります。
日本酒度が「-32」ということなので、もっと甘く感じるのかと思いましたが、酸味のおかげでそんな感じはありませんね。
甘みによって味わいの濃さを感じますが、酸味きいてキレがあって後味もいいです。
これは言われなければ、やや辛口の白ワインだと思っちゃうかもしれません。
アルコール度数が低めなので、飲みやすさがあります。
おもしろい日本酒ですね。
常温
20℃ほどで
甘みのある香りがやわらかく出てきます。
日本酒くさくはないですが、日本酒らしさを感じる香りになってきますね。
味わいには甘みが良く感じられてきますが、酸味はあいかわらずきいています。
ただ、ちょっと味わいがぼやけるというかしまりがないような気がしますね。
暑い日に飲んだせいもあるかもしれませんが、メリハリがないです。
冷やして
8℃ほどで
酸味中心のキリっとした中に、甘みも少しある香りになってきます。
味わいは、酸味が強くなってくるので、辛口に感じてきます。
後味に苦みが少し残る気がしますが、それほど気にならず、これはこれでしまりが出ていいです。
暑い日にはサッパリと飲めていいですね。
15℃ほどで
何かの花を思わせるような甘い香りがやわらかく漂ってきます。
まあ花にはあまり詳しくないんですが・・・(笑)
少し香ばしさも感じてきますね。ザラメのような甘さのある香りです。
味わいにも甘み出てきて、酸味がやわらいでくるので、口あたりもやわらかです。
甘みと酸味のバランスがいい感じです。
このあたりの温度が、私は好みですね。
燗つけ
40℃ほどで(ぬる燗)
さて、「お燗はどうかなー」と思いながらも、やってみました。
第一印象は、「意外と悪くない」でした。
といっても、あくまでも「悪くない」です。
もっとベタっとした甘みになるかなと思ったんですが、酸味のおかげでそんなことはありませんでした。
でも、アルコール度数が低いせいもあるのか、なんかあったかいジュースを飲んでいるような感覚で、冷やして飲んだ時のさわやかさはありません。
悪くはないんですが、私の好みではありませんでした。
50℃ほどで(熱燗)
40℃に懲りずに熱燗も試しました。
香りにアルコール感が少し出てきました。
味わいは、熱さによる辛口感が出て、しまった感じがありますね。
もし温めて飲むなら、これぐらいにした方のがいいかな。
まあ、私はこの日本酒はあえて温めて飲まないと思いますが・・・
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(8℃)・・・〇
・冷やして(15℃)・・・◎
・燗つけ(40℃)・・・△
・燗つけ(50℃)・・・△
基本的には冷やして飲んだ方がよさそうです。
冷やして飲むと、さわやかな酸味を味わえます。
でも、冷やすにしても15℃ぐらいの方が味わいがあっていいかな。
これ、いつも言っている気がしますが・・・(笑)
飲み方やつまみなど
冷やしてワイングラスで飲みたいですね。
食前酒として飲んでもいいと思いますが、酸味のある味わいは、料理と合わせてもいいです。
白ワインのつまみをイメージして、クリームチーズとかのサッパリめのチーズを使ったものが合いそうです。
ちょっと酸味のあるドレッシングを使ったサラダにもいいですね。
和食では、この日本酒の酸味に合わせて軽めの酢の物が合うと思いますよ。
最後に
最近は、この日本酒みたいにワイン酵母を使ったものが他にも出てきています。
日本酒の業界も、もっと日本酒をたくさんの方に飲んでもらいたいと、いろいろ試行錯誤しているんですね。
パーティーなんかに持って行って、「このお酒なんだと思う?」って飲んでもらうのもおもしろいと思いますよ。
どんな答えが返ってくるんでしょうか?
飲みやすさでいえば、抜群です。
日本酒になじみのない方でもおいしく飲めると思いますよ。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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