まずはこれ!【きき酒師が教える】日本酒のプレゼント選びの基本&どこで買う?

むぎ
こんにちは。むぎです。

 

酒屋をやっていると、お客さんからこんなことを聞かれることがあります。

 

「日本酒をプレゼントに贈りたいんだけど、私は飲まないのでよくわからないから、おすすめを教えてください。」

「いくらぐらいのものがいいの? 3000円? 5000円?」

「辛口とか甘口って何?」

 

そうですよね。

日本酒を飲まない方やよく知らない方にとっては、相手にどんなものを贈ったら喜んでもらえるのかなんてよくわからないですよね。

日本酒にもいろいろな種類や値段があるので。

 

こんな時、私はお客さんにこんなことを聞きます。

 

「贈る相手の方は、どんな日本酒をどんな風に飲んでいますか?」

「贈る目的はなんですか?」

「予算はいくらぐらいですか?」などです。

 

この質問への答えを教えてもらえると、こちらもおすすめの日本酒を選びやすくなります。

もちろん全部わからなくてもいいんですが、やっぱり情報が多ければ多いほどいいです。

まあ日本酒好きなら、もらえるならどんなものでもうれしいんでしょうけど、せっかくだから贈る相手に合うものを贈って喜んでもらいたいですよね。

 

あなたも買う前にちょっとこれを読んでみてください。

きっといい贈り物ができますよ。

 

目次

日本酒のプレゼント選び 基本の3つ

日本酒に限らずどんなプレゼントでも同じだと思うんですが、相手に喜んでもらうには情報収集が大切です。

その人の好みなどがわかっていれば、よりいいものが選べます。

でも、具体的にどんな情報があればいいのかよくわからないですよね。

そんな方のために、「とりあえずこのあたりを押さえておけばいいんじゃないかな」という基本的なものを3つご紹介します。

まずはこの3つのポイントを頭に入れて情報収集してみてください。

 

それは、

1.「どんな日本酒をどんな風に飲んでいるのか」

2.「贈る目的」

3.「予算」

この3つです。

 

まずはこのあたりの情報を手に入れてから、プレゼントの日本酒を選びましょう。

 

どんな日本酒をどんな風に飲んでいるのか

これが一番大事なポイントです。

これを教えていただくと、お酒を売る私たちもおすすめのものを選びやすくなります。

 

具体的には・・・

 

日本酒の銘柄

日本酒の名前のことです。

 

日本酒を飲まない方でも、「松竹梅」とか「日本盛」とかっていう名前を聞いたことがあるんじゃないでしょうか?これです。

この名前がわかると、その人の好みがわかりやすくていいですね。

さらに、同じ名前のものでも「本醸造」とか「純米酒」「大吟醸酒」といった造り方の違いがあるので、ここまでわかればさらにいいです。

たとえば、「松竹梅 本醸造」「松竹梅 大吟醸酒」といった感じです。

 

家族の場合はわかりやすいですよね。いつも飲んでる日本酒を見ればいいです。

会社の上司や同僚、友達なんかの場合は、飲み会で観察してみたりさりげなく聞いてみたりしてもいいと思いますよ。

「これおいしいなあ」なんて言ってたら、その日本酒をちょっとメモしておくといいですね。

 

どんな風に飲んでいるか(飲み方)

日本酒をいつもどんな風に飲んでいるかです。

温めて飲んでいるのか(お燗)、冷やして飲んでいるのか(冷酒)、どんな料理といっしょに飲んでいるのか。

 

日本酒は、飲む温度の幅が広いお酒で、温めて飲むか冷やして飲むかで好みが分かれてきす。

さらに、日本酒の種類によっては冷やしたほうがおいしく飲めたり、温めて飲む方がよかったりといった適温があるんですね。

なので、これも日本酒を選ぶ時のポイントになってくるんです。

 

どんな料理やつまみといっしょに飲んでいるかもわかるといいです。

日本酒には、合わせる料理やつまみの相性があるので、ある程度相手の好みの料理に合わせてあげると喜んでもらえると思いますよ。

「この日本酒はお刺身に合いますよ」っていう感じで、一言添えてプレゼントできたらいいですね。

 

贈る目的

どんなシチュエーションでどんな人に贈るのかということです。

誕生日 退職祝い 母の日父の日 お礼など、日本酒を贈るシチュエーションはいろいろありますよね。

 

どんなシチュエーションで贈るのか

日本酒の名前にはいろいろなものがあります。

おめでたいもの 古風なもの ちょっと遊び心のあるもの など、さまざまです。

 

やっぱりお祝いの時には、おめでたい名前のものがいいですよね。

「開運」とか「福寿」っていう名前の日本酒があるんですが、このあたりなんかはお祝いにはピッタリです。

日本酒の名前からも、お祝いの気持ちが伝わります。

シチュエーションに合わせて、贈る日本酒の名前も考慮したいですね。

 

どんな人に贈るのか

誰に日本酒を贈るかによっても選び方に違いが出てきます。

 

たとえば、会社の上司に贈る時は、ちょっと気をつかいますよね。

あまり安っぽいものではいけないですし、日本酒の名前も遊び心のあるようなものは避けたいです。

一方、友達に贈る時は、ちょっとおもしろい名前の日本酒でもいいですよね。

 

このように、贈る相手によっても日本酒の選び方に違いが出てきます。

 

予算はいくらぐらいか

これも大事なポイントです。

 

プレゼントですから、いつも飲んでいるものよりちょっといいものを贈りたいですよね。

でも、日本酒を飲まない方には、いくらぐらいのものがいいのかよくわからないと思います。

そこで、まず日本酒の値段の相場についてです。

 

日本酒の値段の相場

日本酒の値段は様々です。

1升ビン(1.8ℓ)で、1本1500円ぐらいのものもあれば、10000円を超えるものまであります。

紙パックに入ったものだと、2ℓで1000円ほどで買えるものも。

 

そんな中で、毎日晩酌で日本酒を飲んでいるような方だと、だいたい1升ビンで2000円ぐらいまでのものを飲んでいるのが一般的です。

なので、これを超えるようなものなら、日本酒の値段としては高いものだといえるんですね。

 

「1升ビンで2000円以上」 これを覚えておいてくださいね。

 

プレゼントならどれくらいの値段がいいのか

日本酒の値段の相場をわかっていただいたでしょうか?

じゃあ、プレゼントとしてはどれぐらいの値段のものならいいのか。

 

日本酒の値段の相場から言うと、1升ビンで1本2500円とか3000円になれば、普段はあまり飲まないなかなかいい値段のものになるので、そのあたりで考えていただければいいと思います。

もちろん、贈る相手の方がいつももっと高いものを飲んでいるような人で、あなたの予算に余裕があれば、もっと高いものでもいいでしょう。

 

ちなみに、日本酒には、1升びんの他に4合びん(720㎖)のものもよく売られているので、こちらは1升びんの値段の約半分を目安にするといいと思います。

こちらは、1本で1500円するようなものならちょっといい値段という感じですね。

 

なので、たとえば3000円ぐらいの予算なら、

1升ビン1本で、そこそこいいものにするか。

4合ビン1本で、けっこういいものにするか。

4合ビン2本で、そこそこいいものにするか。

という選択もできますね。

 

以上、日本酒のプレゼントを選ぶ時の基本的な3つを説明しました。

この3つの情報をなるべく多く集めて、日本酒を買いましょう。

 

ところで、日本酒を飲まないあなたはどこで買ったらいいかわからないですよね。

そこで、次は日本酒をどこで買うかです。

 

日本酒をどこで買うか

日本酒は今では、街の酒屋さん スーパー ディスカウントショップ デパートなどいろいろな所で買うことができます。

ここでは、日本酒を買ったことがない方のために、プレゼントはどこで買ったらいいのかをかんたんに書いていきます。

 

もっと詳しく知りたい方は、私が日本酒初心者の方のために書いたこの記事を読んでみてくださいね。↓↓

 

街の酒屋さん

街の酒屋さんも最近は少なくなってきてしまいましたが、まだまだ頑張っているところもあります。

日本酒を知らない方がプレゼントの相談にのってもらうなら、ここが一番いいかなと思います。

 

街の酒屋さんにもいろいろありますが、日本酒の名前が店の前に貼ってあったりするところなら、日本酒に力を入れていると思うので、知識も豊富でしょう。

まあ、はじめての店だと多少入りにくさはあると思いますが、思いきって入ってみてください。

 

スーパーマーケット

最近はスーパーにも日本酒をたくさん置いているところが増えてきました。

ラッピングもきれいにしてもらえるでしょう。

 

ただ問題は、日本酒を知らない方が相談をできるかどうかなんです。

店内にいるパートさんに聞いても多分わからないでしょうし。

 

スーパーで買うなら、相談カウンターとかで聞いてみるといいと思います。

日本酒のことがわかる人がいれば、相談にのってくれると思いますよ。

 

ディスカウントショップ

ビールのケースが店頭にたくさん積まれていたりして、お酒をメインに売っている安売りショップです。

日本酒の種類もたくさんあるところが多いですね。

知識がある店員さんもいると思います。

 

ただ、ちょっと気をつけたいことがあります。

それは、商品の管理がちゃんとしているかということです。

 

日本酒はじつはけっこうデリケートなお酒で、高温になるところや強い光が当たるところに置いてあると、味が悪くなってしまったりします。

とくに、プレゼントに使うような値段の高いものは、冷蔵庫に入れて照明も暗くしたところで管理してほしいものが多いんですよね。

 

でも、ディスカウントショップのように大量に商品を置いているようなところでは、管理が行き届いていないことが時々あるんです。

なので、たとえば「大吟醸」とか「生酒」と書いてある日本酒が、暑い時期の常温の棚に並んでいるようなお店は、やめておいた方がいいでしょう。

せっかくプレゼントしても、味が悪くなってしまっていたら残念ですからね。

 

まあ、これは、ディスカウントショップに限ったことではありませんが。

 

デパート

デパートの食品売り場も、日本酒が充実しているところがあります。

きっと日本酒の知識がある店員さんもいると思うので、相談にのってもらえるんじゃないでしょうか。

年配の方は、有名デパートの包装紙に包まれているだけで、「おっ、よさそうな日本酒だな」って思ってくれるかも。(笑)

 

インターネットショップ

今や私たちの生活になくてはならないものになってきていますよね。

日本酒もいろいろなものが買えます。

ギフト包装に対応してくれるところもあります。

 

アマゾンや楽天などでも、お酒の専門店が出店していたりします。

そういうところならたぶん「お問い合わせ」を受け付けているので、わからないことはそこで聞いてみるといいでしょう。

 

また、蔵元さんが直接ネット販売していることもあるので、そういったところもおすすめです。

日本酒を造っているところが直接送ってくれるので、品質管理はしっかりしています。

安心して買うことができますよ。

たとえば、「いつも○○という日本酒をお燗にして飲んでいる父に、誕生日で○○円ぐらいの予算のプレゼントをしたいんですけど、おすすめはありますか?」って聞けば、きっといいものを教えてくれるでしょう。

 

まとめ

日本酒のプレゼントを買う前には、まずは基本の3つの情報をゲットしましょう。

1.「どんな日本酒をどんな風に飲んでいるのか」

2.「贈る目的」

3.「予算」

この3つです。

とりあえずこの3つをなるべくおさえてから日本酒を買ってください。

 

でも、そんなにむずかしく考えなくていいですよ。

日本酒好きな人は、ちょっといい日本酒をもらえるならなんでもうれしいと思います。

私ももちろん日本酒が大好きなんですが、いつも飲んでいるものより値段の高いものなんかをもらえたら、どんなものでもやっぱりうれしいです。

 

わからないことがあったら、お店に相談してみてくださいね。

相談に丁寧に応じてくれるところなら、きっといいものを買うことができますよ。

 

このブログの「コメント欄」や「お問い合わせ」から相談していただければ、私のわかる範囲でお答えしますよ。

お気軽にどうぞ。

いいプレゼントができるといいですね。

 

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