私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
今回の「日本酒飲んでみた」は、「菊水 ふなぐち一番しぼり」です。
しぼった日本酒に「 火入れ 」も「 加水 」もせずに、そのまま缶に詰めた生原酒です。
今でこそコンビニやスーパーなどでもよく見かける日本酒ですが、本来はそれほど気軽に飲めるものじゃなかったんです。
しぼったままで火入れをしない日本酒は品質が変わりやすいので、商品として流通させるのは難しく、以前は酒蔵でしか飲めない特別なお酒でした。
でも、そのフレッシュな味わいの日本酒をなんとか多くの人に飲んでもらいたいと蔵元さんが試行錯誤して、1972年に日本で初めて缶入り生原酒として商品化されたのが、この「ふなぐち一番しぼり」なんです。
冷蔵での流通ができるようになったりして、今ではこの日本酒以外にも「生原酒」といわれるものが出回っていますが、当時としては画期的な事だったんですね。
まさに「生原酒」の先駆けといえる日本酒です。
ちなみに、「ふなぐち」というのは・・・
日本酒を造る工程の中で、 発酵が終わった醪(もろみ)をしぼってお酒と酒粕に分ける時に使う容器を槽(ふね)といって、しぼったお酒が流れ出てくる所を「ふなぐち」といいます。
「ふなぐち」から出たそのままの日本酒を詰めたという意味で、「ふなぐち」と名付けられたということなんですね。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●本醸造 生原酒●
新潟県 菊水酒造
メーカー希望小売価格・・・ 200ml缶 265円 720mlびん 1102円 1500mlパウチ 1988円など(消費税別)※平成30年9月時点
原材料・・・米(国産) 米こうじ(国産米) 醸造アルコール
アルコール度数・・・19%
精米歩合・・・70%
日本酒度・・・不明(-2?)
酸度・・・不明(1.6?)
製造年月 平成30年8月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●平成30年 9月●
香りも味わいもフレッシュです。
吟醸酒ほど強くはないんですが、甘みのあるフルーティーな香りが少しあって、お米の香りも感じます。
アルコール度数が高いのでもっとアルコールっぽさがあるかと思いましたが、それほどキツイ感じではありません。
さすがに鼻を近づけてスゥーと吸い込むと、ツンっとくる感じがありますが。
口に入れると、アルコール度数の高さからか辛口っぽく感じますが、甘みとうま味がじんわりと広がってきます。
原酒だけあって濃い味わいですね。コクがあります。
常温

20℃~25℃ほどで
やわらかい香りで、甘みが少し強めに感じられます。
うま味も良く感じられるので、これはこれでいいなあと思いました。
でも、逆にいうと少し重たい感じになるので、たくさんは飲めないですね。
冷やして

蔵元さんでは、冷やして飲むことをおすすめしています。
15℃ほどで
常温と比べると、少しスッキリとした印象になってきます。
甘みは、まだけっこう感じますね。
やっぱり冷やしたほうが、口あたりがよくて飲みやすくなります。
5℃ほどで
しっかり冷やしてみました。
甘みが抑えられてきて、さらにスッキリ感が増してきます。
スッと口に入ってさわやかな酸味を感じますが、うま味もあります。
かなり飲みやすくなりますね。
でも、アルコール度数が高いので、飲みすぎには注意したいです。
後からきいてきますよ。
燗つけ

45℃ほどで
とりあえず燗も試してみました。
失敗でした・・・
アルコールがきついです。
香りがツーンとして、飲むと舌がピリピリします。
ピリピリがしばらく残ってしまって・・・
まあ、予想どおりでしたが、燗はやめておいたほうがよさそうですね。
その他
蔵元さんのホームページに紹介されていたので、ロックとソーダ割りも試してみました。
氷を入れて
アルコールや甘みが適度に薄まって、飲みやすいです。
もともと濃い味わいなので、氷を入れても薄っぺらい感じにはなりません。
暑い日にはいいですね。
ソーダ割り
まずは、ふなぐちとソーダを5:5にしてみましたが、お酒の味がそこそこあるものの、炭酸のシュワシュワがあまり感じられません。
なので、次にふなぐちとソーダを4:6にしてみましたが、今度は炭酸はあるものの、味がうすくなってしまってお酒をあまり感じられません。
なかなか難しいですね。
もしソーダ割をするなら、4:6にして、レモンやライムを少ししぼって入れるといいと思います。
チューハイのような感覚で。
まあ、ほぼ日本酒ではなくなってしまいますが・・・
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(15℃)・・・〇
・冷やして(5℃)・・・◎
・燗つけ(45℃)・・・△
・ロック・・・◎
・ソーダ割り・・・△~〇
しっかりと冷やして飲むのがいいですね。
ロックもなかなかよかったです。
つい飲みすぎてしまいます。
飲み方やつまみなど
缶からそのまま飲んでもいいんですけど、やっぱりガラスとかの涼しげな器に注いで飲みたいですね。
しっかりと冷やして。

蔵元さんのホームページでは、いかの塩辛をつまみとしておすすめしています。
濃厚な味わいの日本酒なので、脂がのった魚介料理に合うと思います。
アルコールが油を流してくれるので、天ぷらやオリーブオイルを使った魚介料理もいいですね。
甘さを感じる日本酒なので、甘めの味噌をつけた焼きナスなんかにも合いそうです。
最後に
あらためて、この日本酒が手軽に買えるなんてうれしいなあと思いました。
初心者の方にはアルコールがキツく感じてしまうかもしれませんが、ロックにして飲んでみるといいですよ。
この日本酒のうま味や甘みを感じることができるでしょう。
濃い味わいといっても、お酒くさいというわけじゃないので。
あと、冷凍庫で凍らせるとシャーベット状になって、変わった食感が味わえますよ。
一度試してみてください。
缶のふたを開けて、少し中身を減らしてから凍らせたほうがいいと思います。
冷凍庫の種類によっては上手くいかないかもしれませんけど・・・
アルコール度数が高いので、飲みすぎにはくれぐれも注意してくださいね。
とくに冷やして飲むと、時間がたってから急に酔いがまわってきますよ。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
最近のコメント