私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
いろいろな温度帯で試してみました。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
今回の「日本酒飲んでみた」は、「越乃景虎 超辛口 本醸造」です。
「こしのかげとら ちょうからくち ほんじょうぞう」と読みます。
「辛口の日本酒」ってよく言われますが、この日本酒には、「辛口」にさらに「超」が付いています。
あくまでも目安の一つなんですが、日本酒の辛口・甘口を表すものとして、「日本酒度」というものがあって、+3とか-3とかの数値で表されます。
この数値の+(プラス)の数字が大きいと辛口の傾向になるといわれていて、一般的に「辛口だ」といわれる日本酒では、+5ぐらいのものが多いと思います。
その日本酒度が+12というこの日本酒。
かなり辛口に感じる日本酒なんでしょうか?
以前私が、「日本酒の甘口と辛口の違いって何?」という記事を書いたのですが、日本酒の「甘口」「辛口」というのは、その人の感覚や、飲んでいる環境などでも感じ方が違ってきます。
辛口の感じ方も、人それぞれなんですが・・・。
さて、この「超」辛口の日本酒、どんな味なんでしょうか?
飲んでみました。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●本醸造●
新潟県 諸橋酒造(もろはししゅぞう)
メーカー希望小売価格・・・ 720ml・971円 1.8L・2019円(消費税別)※平成30年 12月時点
原材料・・・米 米こうじ(国産) 醸造アルコール
アルコール度数・・・15~16%
精米歩合・・・55%
日本酒度・・・+12
酸度・・・1.5
製造年月 平成30年10月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●平成30年 12月●
辛口を思わせる、酸味のあるスッキリとした香りですが、お米の香りもあって、かすかにですがフルーティーさも感じます。
口に入れると、「あれっ甘いの?」と思うような甘みをほのかに感じるんですが、すぐに酸味が出てきて口の中に広がって、辛口に感じます。
のどごしがよく、全体にはスッと引いてくるんですが、甘みやうま味もほんのり感じて、酸味のピリッと感がしばらく残る感じです。
常温
20℃ほどで
ほのかにですが、お米のような香りが、やわらかく感じられるようになります。
口あたりがまろやかになってきて、酸味がある中にも甘みを感じてきます。
後味はやっぱり辛口な印象なんですが、甘みやうま味がほんのり出てきて、いいですね。
冷やして
8℃ほどで
かなりスッキリとした、辛口を思わせる香りになってきます。
口の中にすっと入ってくるんですが、ちょっと酸味や苦みを強く感じてしまいました。
私の好みですが、この日本酒はあんまり冷やしすぎないほうがいいかな。
15℃ほどで
8℃の時と比べると、香りがやわらかく感じられるようになります。
最初にふっと甘みを感じて、口あたりも優しくなってきます。
全体にはやっぱり辛口でスッキリとした印象なんですが、甘みやうま味が顔を出してきますね。
燗つけ
40℃ほどで(ぬる燗)
ちょっとアルコール感が出てきますが、ふわーっとしたやさしい香りになってきます。
口に入れると、スッキリとした中にもやわらかい甘みを感じて、辛口感が薄れてきます。
甘みの後にじわーっと酸味も広がってきて、口の中にしばらく残る感じが心地いいですね。
寒い日に、あったかい料理といっしょにじっくり飲みたいなあ。
50℃ほどで(熱燗)
アルコールの香りが、ツンっとした感じになってきます。
味わいもピリッとしてきて、ぬる燗よりも辛口感が出てきますね。
でも、意外にも甘みやうま味もけっこう感じて、悪くないなあと思いました。
試しに60℃ぐらいまでにしてみましたが、カーっとなってしまって、さすがにキツかったです。
真冬の寒ーい日にあったまるのにはいいかもしれませんが・・・
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(8℃)・・・△
・冷やして(15℃)・・・〇
・燗つけ(40℃)・・・◎
・燗つけ(50℃)・・・〇
辛口感を味わうには、冷やして飲んでもいいですが、少し温めたほうが味わいがあっていいですね。
私はぬる燗が一番好みでした。
淡麗な辛さの中にも、甘みやうま味も感じられて、じんわりあったまります。
飲み方やつまみなど
徳利とおちょこで燗をつけて飲みたいですね。
あっさりめのつまみに合うと思います。
魚の塩焼きにすだちをしぼったものなんかいいですね。
このお酒の酸味とマッチしそうです。
冬の寒い日には燗をつけて、あったかい鍋にも合うと思います。
ちょっと酸味がある日本酒なので、ポン酢で食べる鍋なんかいいですね。
最後に
「超辛口」という名前がついている通り、たしかに辛口な印象の日本酒でした。
新潟の超軟水で造られた淡麗な口あたりと、適度に感じる酸味が、辛口を作り出しているようです。
でも、ただ辛いだけじゃなく、温度によっては甘みもほんのり感じられるので、人によっては「辛口じゃないよ。むしろ甘いかも。」なんて感じる方もいるかもしれません。
このあたりが、日本酒の味わいのおもしろさですね。
同じ日本酒を飲んでも、香りや味わいの感想は、人それぞれなんです。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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