「日本酒を飲んでみたいけど、どれがおいしいんだろう?」
「いろいろあるから何から飲んだらいいのかわからない」
日本酒をこれから飲んでみようとする初心者の方は、こんなことを思うんじゃないでしょうか?
たしかに日本酒にはいろいろな名前があります。
純米酒 吟醸酒 生酒 冷酒 ・・・
なんか聞いたことはあっても、あまりよくわからないですよね。
どんな日本酒を選べばいいのか・・・
どんな飲み方をしたらいいのか・・・
一番はじめに出会うお酒は大事です。
口にあわないお酒に出会ってしまって、日本酒にイヤなイメージをもってほしくない。
あなたに合う一本に出会って、日本酒を好きになってもらいたい。
そんな思いでこの記事を書きました。
それでは、おいしい日本酒ライフをスタートしましょう!
目次
まずは、「吟醸酒」系からはじめよう
ひと口に日本酒といっても造り方の違いなどから、さまざまな味わいや香りのものがありますが、
日本酒をはじめて飲むにあたってまずおすすめしたいのが、吟醸酒(ぎんじょうしゅ)系のものです。
吟醸酒系と書いたのは、「吟醸」という文字が入る日本酒にもいくつか種類があるからです。これについては下で書きます。
かんたんに言うと吟醸酒は、「60パーセント以下に精米したお米を原料とし、低温で発酵させて造った日本酒」です。
その香りはフルーティーで、口あたりがいいのが吟醸酒系の日本酒の特徴です。
やや辛口の白ワインのような感覚で飲めるものも多いので、初心者におすすめなんです。
バブルの時代に吟醸酒ブームが起きたのですが、それまで日本酒を飲んだことがなかった人たちもこぞって吟醸酒を飲んだことからも、はじめて飲む日本酒に向いていることがわかります。
ほとんどの吟醸酒系の日本酒は、ラベルに「吟醸」の文字が入っているのですぐにわかると思うのですが、実は吟醸酒系の日本酒にもいくつか種類があるので、かんたんに説明します。
「吟醸」が付く日本酒の仲間
吟醸酒
ふつうの吟醸酒です。
「ふつうの」とは言っても、平均的な日本酒よりもお米を精米(60%以下)して造られるので、値段も平均より高めになります。(720mlで1300円~1500円ぐらいが多い)
フルーティーな香りと、澄んだ口あたりを楽しめます。
飲みやすいものが多いので、まずは、これから試してみましょう。
大吟醸(だいぎんじょう)酒
吟醸に「大」が付きます。なんか高級そうですよね。
そうです。大吟醸は、吟醸酒の中でもそして日本酒全体の中でも最上級に位置する日本酒です。
吟醸酒が原料のお米を60%以下に精米するのに比べ、50%以下まで精米したものが大吟醸です。
お米をたくさん精米する分、値段も高くなるんですね。(720mlで3000円ぐらいのものが多い)
ふつうの吟醸酒よりさらに香りがはなやかで、澄んだ味わいになります。
予算に余裕があれば、大吟醸も試してみてください。
最近はかなり手頃な値段の大吟醸も売られています。
720mlで1000円ぐらいと安いですが、大吟醸の雰囲気は感じられると思いますよ。
そのほかの吟醸酒系
「吟醸」という名前がつくものは他にもあります。
「純米吟醸」や「純米大吟醸」などがそうです。
「純米(じゅんまい)」が頭についていますね。
ここではかんたんに説明しますが、純米がつくとコクやうまみが増して香りがおさえめになる傾向があります。
また、値段は少し高めになることが多いです。
あと、「原酒(げんしゅ)」という字がついている吟醸酒もあるのですが、これはアルコール度数が20度ぐらいのものもあり高めになるので、最初はちょっとキツく感じるかもしれません。
でも、氷を入れて飲むとアルコールの強さがやわらいで飲みやすくなりますよ。
ちなみに、一般的な日本酒のアルコール度数は、15~16度ぐらいです。
300mlなどの小容量のものを飲みくらべ
販売されている日本酒の容量はいろいろあります。
1升びん(1.8ℓ)・4合びん(720ml)が一般的ですが、最近は300mlや180mlなどの小容量のものも種類が増えてきています。
同じ吟醸酒という名前がついていても、香りや味わいがそれぞれ違います。
いきなり1升びんなどを買うより、小容量のものをいくつか飲みくらべて、お気にいりを見つけましょう。
低アルコール・スパークリング
最近は、日本酒を飲んだことがない人や女性などに向けて低アルコールやスパークリングタイプの日本酒がいろいろなメーカーから発売されています。
一般的な日本酒のアルコール度数は15~16度ほどなんですが、このあたりのものは10度以下のものが多く、甘みもあるので、とても飲みやすいんです。
飲んでみると、日本酒じゃないみたい・・
そうなんです。日本酒という感じがほとんどありません。
すごく飲みやすいです。
ただ、あまりにも日本酒っぽくないんで、本格的に日本酒を飲もうと思うと、ちょっと違うかな。
まあ、容器もすごくおしゃれなものが多いので、興味があればためしてみてください。
吟醸酒の飲み方
日本酒の味わいや香りは、飲む温度や器で変化します。
絶対にこうじゃないとダメとは言いませんが、それぞれの日本酒にあった飲み方があります。
吟醸酒にあった飲み方をお話します。参考にしてみてください。
温度
吟醸酒は、基本的には10℃ぐらいに「冷やして」飲むのがおすすめです。
冷やすことによって、すっきりとした口あたりになり、より飲みやすくなるんです。
ただし、冷やしすぎない方がいいです。
冷やしすぎてしまうと、せっかくのフルーティーな香りがおさえられてしまうので、ちょっともったいない感じがします。
苦みや酸味が少しでてしまうこともあります。
冷蔵庫でも、野菜庫(機種によって温度が違いますが)があればいい温度になるんじゃないでしょうか。
でも、夏の暑いときなんかは、しっかり冷やして飲みたいですよね。そのあたりはお好みで。
氷を入れてみてもいいいいですよ。
香りがあまり強くないものは、温めてもおいしいものがあります。(40℃くらいまで)
最初は温めるのはとっつきにくいかもしれませんが、試してみるとあたらしい発見があるかも。
酒器
吟醸酒を飲む器(酒器)は、こんな感じの涼しげなガラスのものがいいですね。
上に向かって口が開いたラッパ型のものが、吟醸酒の香りを広げてくれますよ。
ワイングラスで飲むのもおすすめです。これも香りがたのしめます。
雰囲気も大事です。
最近は100円ショップでもいろいろなガラスの器が売っていますよね。
もちろん自分のお気に入りの逸品を見つけるのもたのしいですけど。
飲みすぎに注意!
冷やして飲む日本酒「冷酒」は、口あたりがいいのでついつい飲みすぎになりがちです。
アルコールは、体温に近い温度になると体に吸収されやすいといわれています。
冷酒で飲んでいると、はじめはそんなに酔った感じがしなくていい気になって飲んでいたら、後で一気に酔っぱらってしまうなんていうことも。
冷酒に限らず、日本酒を飲むときには、時々水を飲みながらゆっくりと味わってくださいね。
ちなみに、日本酒といっしょに飲むこの水のことを、和らぎ水(やわらぎみず)といいます。
まとめ
日本酒初心者の方は、まずは吟醸酒から始めてもらえればいいでしょう。
冷蔵庫(野菜庫)で10℃ぐらいに冷やして。
300mlなどの少ない容量のものからいくつか飲んでみて、あなたのお気に入りを見つけてください。
もし、あまり気に入らなかったり飲み残してしまったら、こちらを参考にしてください。
器にもちょっとこだわりたいですね。
値段とかはあまり気にしないでくださいね。
あなたが飲んでみて「おいしい!」と思えればそれでいいんです。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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