私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
そろそろ涼しくなってきたので、お燗にしておいしいのもいいなあと思って、
今回の「日本酒飲んでみた」は、「大七 純米生酛」です。
「だいしち じゅんまい きもと」と読みます。
地酒大SHOW「酒の肴とピッタリ燗酒」プラチナ賞、3度のプラチナ賞受賞で殿堂入りとか、日経新聞「何でもランキング」の「おせち料理によく合ってお燗にすると美味しい日本酒」の第一位とか、他にもたくさんのコンテストの受賞歴がある日本酒です。
じつは「飲んでみた」といっても、私はこの日本酒をこれまでも何度か飲んだことがあるんですよね。
でも、いろいろな温度で比べて飲んだりしたことがなかったので、今回あらためて飲んでみることにしました。
私のお気に入りのうちの一つです。
「生酛造り」という昔ながらの製法で造られていて、The!日本酒という感じです。
さあ、飲んでみましょう。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●純米●
福島県 大七(だいしち)酒造
メーカー希望小売価格・・・ 720ml 1273円 1.8L 2545円(消費税別)※平成30年9月時点
原材料・・・米(国産) 米こうじ(国産米)
アルコール度数・・・15%
精米歩合・・・69%
日本酒度・・・+3
酸度・・・1.8
製造年月 平成30年6月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●平成30年 9月●
熟した果実のような甘めの香りがやわらかくただよって、お米の香りもします。
熟成に由来するのか、ほんのり香ばしさも感じて、複雑で日本酒らしい何とも言えないいい香り。
味わいは、やわらかい口あたりのうま味や甘みを感じて、程よい酸味も出てきます。
うま味や酸味がじんわりと口の中に広がった後スッと引いてきて、キレもいいですね。
全体の印象としてはやや辛口という感じですが、1年ほど熟成していることもあって、口あたりはまろやかです。
常温

20℃~25℃ほどで
やわらかな香りを感じることができます。
ほどよい酸味とうま味があって、あたためるとさらにおいしくなりそうだなと思わせてくれます。
冷やして

8℃ほどで
しっかりと冷やしてみました。
すっきりとしてきて、甘い香りが抑えられます。
口あたりもシャープになってスッと入ってくるんですが、口に含んでいると、じんわりとうま味や甘みが出てきます。
ただ、悪くはないんですが、ここまでしっかりと冷やすと、この日本酒の個性があまり生きてこないですね。
15℃ほどで
少し温度高めの冷酒で。
8℃の時よりも香りが広がってきて、やわらかくなりました。
酸味もやわらいで、うま味や甘みを感じてきます。
この日本酒の個性を生かすには、冷やすにしてもこれぐらいの温度の方がいいかな。
燗つけ

40℃ほどで(ぬる燗)
まずは、ちょっとあたためて。
アルコールっぽい香りが少し出てきますが、きつい感じではなく、ふわっとやわらかいいい香りがします。
うま味がしっかりと出てきて、口の中にじんわりと広がります。
うまいです!
料理といっしょにゆっくり飲みたいですね。
50℃ほどで(熱燗)
もう少しあたためてみました。
香りにアルコールっぽさが増してきて、口に含むと、より辛口に感じるようになってきました。
でも、うま味もしっかりと感じられます。
寒い日にはこれぐらいでもいいですね。
試しに55℃ぐらいまで温度を上げてみましたが、ここまでくると鼻にツーンとくるような香りになってくるので、50℃ぐらいまでのほうがいいなと思いました。
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(8℃)・・・△
・冷やして(15℃)・・・〇
・燗つけ(40℃)・・・◎
・燗つけ(50℃)・・・〇
あらためておいしい(うま味があるという意味で)日本酒だなと思いました。
ぬる燗ぐらいが、私は一番好きですね。
この日本酒のうま味がよく出てきて、口あたりもやわらかいです。
飲み方やつまみなど
徳利とおちょこでじっくり味わいたいですね。

冷やして飲む時は、ガラス製の器がいいと思います。
こんな感じのものがいいかな。

脂がのった魚や、クリーミーな料理に合うと思います。
和食だと、ハマチの刺身やさんまの塩焼き、茶碗蒸し、ゴマだれのしゃぶしゃぶ、
もちろん鍋物とぬる燗で合わせたら最高ですね。
洋食では、チーズを使った料理なんかにもいいですね。たとえばグラタンとか。
バターで焼いたサーモンとかも合いそうです。
この日本酒のうま味が、料理のおいしさを引き立ててくれるでしょう。
最後に
基本的には、秋から冬にあたためて飲みたい日本酒ですね。
単独で飲むのもいいんですが、やっぱり料理と合わせて飲むのがおすすめです。
以前この「飲んでみた」で紹介した「北秋田 大吟醸」は、料理の味のじゃまをしないという意味での幅の広さを感じたんですが、この「大七 純米生酛」は、いろいろな料理の味を引き立てるという意味での幅の広さを感じます。
日本酒好きの方にはもちろんおすすめですが、初心者の方にも日本酒に慣れてきたらぜひこれを味わっていただきたいですね。
初心者の方は、まずはちょっと冷やして飲んでみてください。
燗にして飲む時は、こちらを参考に。↓↓
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
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