私が飲んでみた日本酒の感想や飲み方を紹介していきます。
いろいろな温度帯で試してみました。
初めて「日本酒飲んでみた」シリーズを読まれる方は、まずこちらを読んでみてください。↓↓
今回の「日本酒飲んでみた」は、「越乃雪椿 純米吟醸 花」です。
「こしのゆきつばき じゅんまいぎんじょう はな」と読みます。
一般的に、新潟の日本酒といえば「淡麗辛口(たんれいからくち)」といわれることが多いんですが、この雪椿を造る蔵元さんは、その中であえて純米のみの日本酒造りに切り替えました。(平成23年)
ただ単にスッキリとした水のような飲みやすさだけではなく、スッキリとした中にも旨みのある日本酒を造っていこうということなんでしょうか。
そんな蔵元さんが造る日本酒の中でも、一番人気というこのお酒。
値段も手ごろで、和紙のラベルもきれいですね。
どんな味わいなんでしょうか?
飲んでみました。
目次
日本酒の仕様(スペック)
●純米吟醸●
新潟県 雪椿酒造
メーカー希望小売価格・・・ 200ml・361円 720ml・1085円 1.8L・2213円(消費税別)※平成31年 1月時点
原材料・・・米(国産) 米こうじ(国産米)
アルコール度数・・・15~16%
精米歩合・・・60%
日本酒度・・・不明
酸度・・・不明
製造年月 平成30年11月
※データは変更される場合があります。
いろいろな飲み方で飲んでみた
●平成31年 1月●
酸味のあるスッキリとした中にも、りんごのような甘みのあるフルーティーさをやわらかく感じて、お米の香りもあります。
味わいには、酸味を感じて少し辛口かなと思うんですが、甘みやうま味もありますね。
口に入れた時に、ふっと鼻に抜けるフルーティーな香り(含み香)もあって心地いいです。
全体的にはやや辛口に感じる、スッキリ飲みやすい日本酒ですね。
常温

20℃ほどで
フルーティーな香りに甘みが出てきて、やわらかくなってきます。
口あたりも丸みが出てきて、甘みを感じやすくなります。
でも、甘みが出てくるだけじゃなく酸味もあるので、ベタっとした感じはないですね。
酸味が後味を引きしめてくれます。
味わいもあっていいですね。
冷やして

8℃ほどで
フルーティーさがあるものの、スッキリとした酸味のある香りになってきます。
口に入れると、スッと入ってくるんですが、すぐに酸味が広がって、その酸味に隠れて甘みやうま味もほのかに感じます。
ちょっとピリッとした酸味や苦みのある後味が残って、辛口な感じになりますね。
15℃ほどで
フルーティーな香りにほんのり甘さが出てきます。
口あたりもやわらかめになってきて、味わいに甘みやうま味が出てきます。
8℃の時よりも酸味がやわらいでくるので、辛口感がおさえられてきました。
好みにもよると思いますが、こちらの方が飲みやすさはあるかな。
味わいも感じられてきていいです。
燗つけ

40℃ほどで(ぬる燗)
フルーティーさがかすかに残って、お米の甘い香りがほんのりしてきます。
味わいにもやわらかい甘みがじわーと出てきます。
ただ、甘みは出てくるんですが、酸味もあいかわらずきいていて、味わいを引きしめてくれます。
甘みと酸味をバランスよく感じて、うま味もあっていいですね。
じっくりと飲みたい味わいです。
50℃ほどで(熱燗)
温度を上げたことで、香りや味わいにツンっとしたキツさが出てくるのかなと思ったんですが、意外にやわらかく感じました。
ただ、味わいには少し辛口感が出て、甘さは抑えられてきます。
飲んだ後に口の中にじんわりと酸味や甘みが残る感じもいいです。
ぬる燗(40℃)の甘みのある味わいが私は好きなんですが、これもいいですね。
あったまりたい時には、熱燗もありです。
飲んだ感想のまとめ
温度帯別の評価
・冷やして(8℃)・・・〇
・冷やして(15℃)・・・◎
・燗つけ(40℃)・・・◎
・燗つけ(50℃)・・・〇
前回の「日本酒飲んでみた」で紹介した「玉乃光 純米吟醸 酒魂」もそうだったんですが、このお酒も飲む温度の幅が広く感じました。
フルーティーな香りを感じながらスッキリと飲みたいときには、やっぱり冷やしたほうがいいですね。
でも、あまり冷やしすぎると、酸味がちょっと気になるかもしれません。
冷やすにしても、15℃ぐらいの方が甘みやうま味がより味わえていいかな。
燗をつけるのもよかったです。
寒い日にはいいと思いますよ。
飲み方やつまみなど
冷やして飲む時は、ガラス製の酒器がいいですね。
ワイングラスもいいと思いますよ。
「雪椿」の名前に合わせて、こんな感じのグラスで飲んだらピッタリですね。

フルーティーな香りはあるもののそれほど強くなく、くせのない味わいのお酒なので、合わせる料理の幅も広めです。
それでも、あまり濃い味付けのものだとこのお酒の味わいが負けてしまうので、うす味の料理がいいんじゃないかと思います。
白身の刺身はもちろんですが、洋風ではサッパリめのチーズもいいと思います。
カルパッチョなんかもいいですね。
漬物の「ゆず大根」があったので合わせてみましたが、お互いの酸味や甘みがいい感じに組み合わさっておいしかったですよ。

最後に
冷やしすぎると酸味がやや強めに出てちょっと気になるかもしれませんが、スッキリとした飲みやすい日本酒でした。
フルーティーな香りがほんのりあって飲みやすいので、初心者の方にもおすすめですよ。
純米吟醸のわりには、値段も手ごろです。
和紙のラベルが高級感を出しているので、知らなかったらもっと値段の高い日本酒かと思うかもしれませんね。
あなたの日本酒の世界がもっと広がるといいですね。
お気に入りの日本酒を見つけてください。
「自分が好きな酒が一番いい酒」です。
最近のコメント